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エラストグラフィ、ちゃんと理解していますか?種類・原理①

組織の「硬さ」を評価する技術として、近年「エラストグラフィ」は積極的に使われるようになっています。超音波検査に携わっていて、エラストグラフィの結果をレポートに記載する事も日常的になってゆくかもしれません。

このエラストグラフィは弾性イメージング(日超医定義)ともいわれますが、乳腺エコーの良性・悪性の鑑別や脂肪肝の経過観察において重要な評価手法として注目されています。

この手法は超音波によって組織の硬さ分布を非侵襲的に画像化する技術で、方法は大まかに分けて2つあります。

「Strain(ひずみ)法」は組織を用手的に加圧した時に生じるひずみ分布を計測し相対的な硬さ分布を画像化する方法です。リアルタイム性に優れますが、絶対的な硬さの値は計測されません。もう1つはパルス波の作用を利用した方法で、「ARFI imaging」や「Shear Wave(せん断波)」があります。組織を加振した際のせん断波の伝搬速度分布を計測し、定量的な硬さ分布を画像化する方法です。この為検査者の技量には依存しません。

この様にそれぞれの手法ごとの特徴とその応用目的に従って使い分ける事が必要と思います。次回から、もう少し踏み込んでエラストグラフィでの日常検査について学んでいきましょう。




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